福岡市城南区にて住宅改良工事
こんにちは。大工の末安です。
本日は福岡市城南区のI様邸のご実家の改修のことで相談を受け、御見積を提出しました。改修の対象は建物正面、裏側、テラスほか、普段から気になっておられた部分を工事しました。
まず屋根は陶器瓦で、ケラバ瓦が欠けていたので、シーリング材で補修しました。
ケラバとは、建物の屋根の端に取り付けられる小さな出っ張り部分のことです。この部分にはいくつかの重要な役割やメリットがあります。
1.雨水の排水：ケラバは、雨水が直接壁に流れ落ちるのを防ぎます。これにより、壁の腐食やカビの発生を防ぐことができます。
2.日差しの遮蔽：夏の日差しを遮ることで、室内の温度上昇を抑え、快適な環境を保つのに役立ちます。
夏場の陽射しが屋内に入るイメージ
3.美観：建物の外観をより美しく見せる効果もあります。適切に設計されたケラバは、建築デザインの一部として重要な要素となります。
4.耐久性の向上：屋根材が風雨から直接影響を受けるのを防ぎ、屋根の耐久性を向上させる効果があります。
ケラバはこういった多くの利点を持つため、住宅の設計や建設において非常に重要な要素となっています。
さらに、建物正面と裏側のテラスの屋根が汚れていたので足場を組んで清掃し、雨樋の蛇腹が劣化していたため両方とも取り替えました。
建物の屋根の汚れを放置すると、いくつかの重大なデメリットがあります。
1.劣化の促進：汚れが溜まることで、屋根材が劣化しやすくなります。特に苔や藻が繁殖すると、屋根材にダメージを与えることがあります。
劣化した瓦のイメージ
2.雨漏りのリスク増加：汚れが雨水の流れを妨げることで、雨漏りの原因となることがあります。排水がスムーズに行われないため、屋根内部や壁に水が侵入しやすくなります。
3.断熱性能の低下：汚れや苔の繁殖によって屋根材の断熱性能が低下し、室内の温度管理が難しくなることがあります。
見た目の悪化：美観が損なわれ、建物全体の印象が悪くなります。特に苔や藻が繁殖すると、見た目にも非常に不快です。
4.修理費用の増加：汚れを放置することで屋根材が早期に劣化し、修理や交換の必要が出てくることがあります。これにより、長期的には費用がかさむことになります。
屋根は建物を守る重要な部分ですので、定期的な清掃やメンテナンスを行うことが大切です。
他に玄関左側のテラス柱が腐食していたので、別の木材で補強しました。
【今回の工期と概算費用】 工期：7日間 費用：約230,000円（税別）
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